翻訳業の未来 Penyiaran jaluran : aquarism
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初めて投稿させていただきます。
フリーランスで20年近くやってきた地方在住の翻訳者です。
メインのクライアント2~3社からの仕事+時々パートタイムで食べてきましたが、
リーマンショック以降、1社からはほとんど仕事がなくなり、
他の2社はかつての半分の単価の仕事しか来なくなりました。
その程度の実力なのだと言われてしま... See more 初めて投稿させていただきます。
フリーランスで20年近くやってきた地方在住の翻訳者です。
メインのクライアント2~3社からの仕事+時々パートタイムで食べてきましたが、
リーマンショック以降、1社からはほとんど仕事がなくなり、
他の2社はかつての半分の単価の仕事しか来なくなりました。
その程度の実力なのだと言われてしまえば、その通りなのですが、
翻訳をこのまま続けていっていいのか、悩んでいます。
パート仕事を続けながら、支払い単価の高いクライアントを見つけようとしていたのですが、
どのクライアントも同じような料金だということがわかってきたところです。
そんなところへ、翻訳や語学とはぜんぜん関係ないフルタイムの仕事のオファーをいただきました。
1年半ほどの仕事です(1年半後には転居の予定なので)。同じ職場でパートの仕事もあるそうです。
1年半、翻訳をまるまるお休みして復帰できるものなのか、
それともパート職のほうを受けて、細々とでも翻訳業を続けたほうがいいのか、
同業者の皆さんのご意見をうかがってみたいと思いました。
また、現在、皆さんはどのくらいの単価で請け負っていらっしゃるのか、
分野によっても違うのでしょうが、教えていただければと思います。
私は英日で原文ベース10円、仕上がりベース3.75円です。
かつては仕上がり400字で3000円でした(←20年前の料金から変わっていない)。 ▲ Collapse | | |
Nobuo Kameyama Jepun Local time: 13:38 Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun
aquarismさん、はじめまして
> リーマンショック以降、1社からはほとんど仕事がなくなり、
> 他の2社はかつての半分の単価の仕事しか来なくなりました。
aquarismさんの家庭的な背景も分からないので、一般論としてしか回答できないのですが、もし、養わなければならない家族をお持ちで、翻訳の仕事が激減という状況下でしたら、aquarismさ�... See more aquarismさん、はじめまして
> リーマンショック以降、1社からはほとんど仕事がなくなり、
> 他の2社はかつての半分の単価の仕事しか来なくなりました。
aquarismさんの家庭的な背景も分からないので、一般論としてしか回答できないのですが、もし、養わなければならない家族をお持ちで、翻訳の仕事が激減という状況下でしたら、aquarismさんは「翻訳や語学とはぜんぜん関係ないフルタイムの仕事」という選択肢があるのですから、小生なら迷わず「フルタイムの仕事」選択します。理由は単純明快でして、家族を路頭に迷わすわけにはいかないからです。
一方で、aquarismさんが独身あるいは夫婦だけの場合で、子供達も既に巣立っていて扶養しなければならない家族がいない場合、一番良いのは「同じ職場のパートタイムの仕事もある」とのことですから、翻訳の仕事を続けながら翻訳スキルを維持つつし、パートも並行してやっていくという手は如何でしょうか。折角20年の歳月をかけて身に付けた翻訳スキルです。これから来年にかけて世界は一層混乱しますので、翻訳技術は掛け替えのない生きていくための武器になるはずです。
1~2年ほど前でしたら、海外の翻訳会社に挑戦してみなはれと言うところでしたが、現今の円高ではそうしたアドバイスもしずらくなりました。小生もなるべくレートの良い国内会社を探していますが、なかなかありませんね。ちなみに、国内は直ということもあり英日で原文ベース15~20円、海外はワードあたり0.13米ドルまたは0.10ユーロ前後です。しかし、円高のため目減りしていますが…。ともあれ、小生は全世界の翻訳会社を相手に取引していますので、仕事量では困らないものの、それでも小生の場合は大学進学を控える二人の子供が居るため、サラリーマン時代の貯蓄を切り崩しながらやっている状態です。でも、子供達が無事に大学を卒業した後でも翻訳の仕事は続けられますので、家族の貯蓄などに回すつもりです。
以上、お役に立てば幸いです。
[Edited at 2011-11-07 21:12 GMT]
[Edited at 2011-11-07 21:17 GMT] ▲ Collapse | | |
Nobuo Kameyama Jepun Local time: 13:38 Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun
aquarismさん、はじめまして
> リーマンショック以降、1社からはほとんど仕事がなくなり、
> 他の2社はかつての半分の単価の仕事しか来なくなりました。
> その程度の実力なのだと言われてしまえば、その通りなのですが、
> 翻訳をこのまま続けていっていいのか、悩んでいます。
aquarismさんの家庭的な背景も分からないので、一般... See more aquarismさん、はじめまして
> リーマンショック以降、1社からはほとんど仕事がなくなり、
> 他の2社はかつての半分の単価の仕事しか来なくなりました。
> その程度の実力なのだと言われてしまえば、その通りなのですが、
> 翻訳をこのまま続けていっていいのか、悩んでいます。
aquarismさんの家庭的な背景も分からないので、一般論としてしか回答できないのですが、もし、養わなければならない家族をお持ちで、翻訳の仕事が激減という状況下でしたら、小生なら迷わず「翻訳や語学とはぜんぜん関係ないフルタイムの仕事」を選択します。理由は単純明快でして、家族を路頭に迷わすわけにはいかなからです。
一方で、aquarismさんが独身あるいは夫婦だけの場合で、子供達も既に巣立っていて扶養しなければならない家族がいない場合、一番良いのは「同じ職場のパートタイムの仕事もある」とのことですから、翻訳の仕事を続けながら翻訳スキルを維持つつし、パートも並行してやっていくという手は如何でしょうか。折角20年の歳月をかけて身に付けた翻訳スキルです。これから来年にかけて世界は一層混乱しますので、翻訳技術は掛け替えのない生きていくための武器になるはずです。
1~2年ほど前でしたら、海外の翻訳会社に挑戦してみなはれと言うところでしたが、現今の円高ではそうしたアドバイスもしずらくなりました。小生もなるべくレートの良い国内会社を探していますが、なかなかありませんね。ちなみに、国内は直ということてもあり英日で原文ベース15~20円、海外はワードあたり0.13米ドルまたは0.10ユーロ前後です。しかし、円高のため目減りしていますが…。ともあれ、小生は全世界の翻訳会社を相手に取引していますので、仕事量では困らないものの、それでも小生の場合は大学進学を控える二人の子供が居るため、サラリーマンに時代の貯蓄を切り崩しながらやっている状態です。でも、子供達が無事に大学を卒業した後でも翻訳の仕事は続けられますので、家族の貯蓄などに回すつもりです。
以上、お役に立てば幸いです。 ▲ Collapse | | |
Sonoko Enami Jepun Local time: 13:38 Ahli (2010) Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun 辞めると宣言するわけではないので | Nov 8, 2011 |
Kameyamaさんと同じで、aquarismさんの個人的な事情がわからないので、もしかしたら見当違いのことを書いてしまうかもしれませんが、その場合はご容赦ください。
> 1年半、翻訳をまるまるお休みして復帰できるものなのか、
まず考えるのは、そのフルタイムの仕事の内容にもよりますが、まるまる休まなくても、その仕事をしながら、小さい翻訳案件�... See more Kameyamaさんと同じで、aquarismさんの個人的な事情がわからないので、もしかしたら見当違いのことを書いてしまうかもしれませんが、その場合はご容赦ください。
> 1年半、翻訳をまるまるお休みして復帰できるものなのか、
まず考えるのは、そのフルタイムの仕事の内容にもよりますが、まるまる休まなくても、その仕事をしながら、小さい翻訳案件を引き受けることはできないのか、ということです。
で、それは不可能という結論が出たとしましょう。その場合でも、なにも「辞めます」と翻訳会社やクライアントに宣言するわけではないので、案件の引き合いがきたときは、「スケジュールがいっぱいで」と断ればいいのではないでしょうか。
実際、私のクライアントの中には、1~2年に1件しか仕事が来ないところもあるわけで、そのようなクライアントは、その間の1年か2年、私が翻訳者として仕事をしていたか、全く別の仕事をしていたか、全然わからないし、また、全く気にしていないようです。10年以上前に数回だけ仕事をしたクライアントから、「まだ翻訳やっていますか?」と、引き合いが来たこともあります。
それとも、1年半仕事を休むと、腕が落ちるのではないかというご心配なのでしょうか?20年の経験のある方で、それはないような気がしますが・・。例えば、病気で1年ぐらい休んだ人も復帰しておられますから。
私の単価は、英日ワードあたり15円から18円です。24時間以内の納品という特急案件は20円に設定しています。例外としては、1社のみ、すごく速くできる案件を寄こす翻訳会社があり、そこは13円。翻訳業を始める前から関わっていたNGOは、「お友だち料金」で10円です。
ドル建てではワードあたり0.17米ドルなのですが、ご存じのように、ここのところ、これでは全く話にならず、親しい翻訳会社以外は断っています(親しいと、心理的に断りにくくて・・)。ユーロ建てでは0.13ユーロ、ポンド建てでは0.11英ポンドです。
翻訳業の未来をご心配のようですが、英日翻訳に関しては、翻訳会社の悩みは相も変わらず、「いい翻訳者がいない!」ことです。実力のある翻訳者に対する需要は強いと思います。
単価を下げる方向に圧力がかかればかかるほど、また、雇用状況が悪化し、仕事を探す人が増えれば増えるほど、自称「翻訳者」の箸にも棒にもかからない人間が増えるような気もします。実際、ひどい翻訳の修正を頼まれ、断ったりしています。
ただ、最初に書いたように、aquarismさんがどの程度の年収を必要としているのかがわからないので、例えば、一生で最もお金を必要とする年齢層の方に、「翻訳業で生活は大丈夫」と断言することは、とても無理です。
ちなみに、私はもう57才で、50才ぐらいの時に、仕事を減らす方向にギアチェンジし、年収はピーク時よりも2割以上減り、それで満足しています。 ▲ Collapse | |
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aquarism Local time: 13:38 TOPIC STARTER
Kameyamaさん、SonokoEさん
ご意見、ありがとうございます。
ほぼフルタイムの仕事を引き受けることに気持ちが傾いていましたが、お二人に背中を押していただいたような気がします。
高校生と小学生を抱えるひとり親なので、稼ぐことを優先することにします。
それにしてもお2人の単価の高さに驚きました。つきあいの長いクライアントだ�... See more Kameyamaさん、SonokoEさん
ご意見、ありがとうございます。
ほぼフルタイムの仕事を引き受けることに気持ちが傾いていましたが、お二人に背中を押していただいたような気がします。
高校生と小学生を抱えるひとり親なので、稼ぐことを優先することにします。
それにしてもお2人の単価の高さに驚きました。つきあいの長いクライアントだからと、ちょっと甘い顔をし過ぎたかな、と思いましたし、少数のクライアントに頼りきって営業努力をまともにしてこなかったことを反省しました。
そしておそらく私より一回り近く年上のお2人が現役翻訳者としてそれだけの単価を維持していらっしゃることを知り、フリーランスの「定年がない」という利点を思い出しました。
小さな仕事を引き受けつつ、これまでできなかった用語集の整理とか、翻訳支援ソフトの勉強とか翻訳業の再稼動に向けて準備をしていきたいと思います。
また何かお尋ねしたいことが出てくるかもしれません。その際はまたご助言いただければ幸いです。
寒暖の差が激しいこの頃です。どうぞお身体おいといくださいますよう。 ▲ Collapse | | |
Minoru Kuwahara Jepun Local time: 13:38 Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun + ... ご参考させていただきました | Nov 10, 2011 |
横から失礼いたします。aquarism さん、SonokoE さん、はじめまして。Kameyama さん、お久しぶりです。
先輩翻訳者としての長年のご経験をお持ちの皆様のご投稿を拝見し、 とても参考にさせていただきました。
私は年代的にはおそらく aquarism さんに近い者ですが、翻訳者として本格的に始めたのはこのサイトが登場した頃ですから11年程になります。SonokoE さん... See more 横から失礼いたします。aquarism さん、SonokoE さん、はじめまして。Kameyama さん、お久しぶりです。
先輩翻訳者としての長年のご経験をお持ちの皆様のご投稿を拝見し、 とても参考にさせていただきました。
私は年代的にはおそらく aquarism さんに近い者ですが、翻訳者として本格的に始めたのはこのサイトが登場した頃ですから11年程になります。SonokoE さん、Kameyama さんが良きアドバイスをしてくださった後に、かくいう私が20年のご経験をお持ちの aquarism さんに申し上げるのも恐縮ですが、今のご時世、フルタイムの職に就ける機会もなかなかないでしょうし、それだけのご経験をお持ちの方が1年半ほど翻訳から離れただけでスキルが落ちることなどそうそうあり得ないでしょうから、ご扶養されるお子様のためにも安定した収入を確保できる選択肢を選ばれた方がよろしいのでしょうね。
SonokoE さんが良い点をご指摘されていらっしゃいますが、別段「辞めます」などと宣言する必要はないと思われます。私の場合も数年音沙汰なしだった会社からある日突然コンタクトが入ってそこから仕事関係が再開したり、年に1回依頼があるかないかというような会社もあったりと、いつどんな形で翻訳のニーズが発生するかは分からないということを経験しています。私であればということですが、翻訳から離れている間も英語そのものには触れて感覚を忘れないように努めるでしょうし、週末限定などでできるのであれば、1000ワード以下のものを引き受けるとか、そういう形を取るかも知れません。ご存じと思われますが幸いそういう依頼は多いですし、長いお付き合いのあられる会社さんなら事情をご理解してもくださるのではないでしょうか。
それにしましても、私自身はフォーラム内に具体的に単価を挙げることは憚れていた感があるのですが、SonokoE さん、Kameyama さんのご投稿をお読みして、目の覚める思いがしました。確かなご経験やご実力をお持ちで翻訳者としてしっかりとしたキャリアを築かれていらっしゃる皆様の存在をこうして知り得ることは目標になりますし、何よりも励みになります。単価に関しては私もお二人にはとても及びませんし、最近は例えばエージェントとの交渉が円滑にいかないなどの辛苦を経験しておりまして、今後の営業努力ももちろんですが、精進を肝に続けていきたいと思わせていただいた次第です。aquarism さんともども貴重なご意見ありがとうございました。
桑原
[Edited at 2011-11-11 03:03 GMT] ▲ Collapse | | |
aquarism Local time: 13:38 TOPIC STARTER 桑原さん、ありがとうございます。 | Nov 12, 2011 |
お礼が遅くなって申し訳ありません。
先週、フルタイムのお仕事をお引き受けすると返事しました。
翻訳会社にはまだ何も言っていません。先週からまったく問い合わせもないので。
桑原さんにご助言いただいたとおり、仕事以外の時間は目いっぱい英語を使う生活を
心がけたいと思っています。
単価の件ですが、私もここでうかがっていいものか悩みましたが、
うかがって本当によかったです。
低い単価を提示されても「状況が状況だから、しかたないのかな」と
あきらめてしまっていましたが、ちょっと希望が持てました。
これからますます寒さが厳しくなってきます。
どうぞご自愛くださいませ。 | | |
Mami Yamaguchi Jepun Local time: 13:38 Ahli (2008) Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun + ... 翻訳者の未来含む、翻訳業の未来 | Nov 15, 2011 |
初めまして、aquarismさん。 それから亀山先生お久しぶりです。 先輩方の話を拝見して、また久々の亀山節を聞いて、私も投稿したくなりました。
aquarism さんのお気持ちが何となくお察しできますので、言葉にしてみたいと思います。 今年の3月頃、事情があって前の職場で仕事のお手伝いをしましたが、何せ数年ぶりだったので、感覚を取り戻すのに時間も... See more 初めまして、aquarismさん。 それから亀山先生お久しぶりです。 先輩方の話を拝見して、また久々の亀山節を聞いて、私も投稿したくなりました。
aquarism さんのお気持ちが何となくお察しできますので、言葉にしてみたいと思います。 今年の3月頃、事情があって前の職場で仕事のお手伝いをしましたが、何せ数年ぶりだったので、感覚を取り戻すのに時間もかかりましたし、また使われている専門用語も様変わりしてたので苦労しました。 本当は、これを機にその仕事に復帰しようと考えていました。 それは前々から考えていたことで、ちょうど良い時期だと思いました(語学とは関係の無い職業です)。 その仕事にも慣れてきた頃、翻訳しようと思い直し、知り合いの翻訳会社から小さな仕事だけもらって感覚が鈍らないようにしていました。 また翻訳以外の仕事をしたお陰で色んなことが見えてきたという利点もありました。 専門に対する責任、重みも同時に再確認できました。 だから、20年もキャリアを積まれていらっしゃるaquarism さんならば、復帰したくなったときに翻訳の感覚を戻すのに時間はかからないと思います。 一年後復帰を考えた時にきっとプラスになっていると思います。
さて、レートの話が出ているので、その話も含めた未来について書かせて下さい。 ある方から、「ある分野のレートが下がっている・・・それは専門外の方が多く引き受ける傾向にあり、質も全体的に落ちてきて自ずとレートも下がってくる・・・また専門外ということで値を下げている傾向にあり・・・という話を聞きました(私たちはある意味運命共同体かもしれませんね)。
その話を聞く前に、別の方から、「イメージの湧かないような内容の翻訳は取るべきではない・・」ということを聞いていました。 自らが特化することで快適なレートが循環するのだということを彼らは分かっているんだなと実感しました。 彼らは異口同音に専門性を主張しますが、 人はそれほど広い分野は扱えないってことなんでしょうけれども(もちろん応急処置的役割も必要ですが)。
さて、海外の殆どの翻訳会社のスタッフは日本語が分からないので、「翻訳者と校正者との関係(バランス)」という課題もあると思うんです。 翻訳者一人一人が、専門性を大事にすることである程度解決できるのではないかと思うのですが。 最近、とある翻訳者さんから色々とアドバイスをもらうこともあり、その方も専門に特化するということを当然のように言います。 自動車の仕事の中には、一歩間違えれば、事故につながる翻訳もあると聞きます。 医療も、法律も例外ではないですよね。お互いの専門分野は全く違いますが、そういう正当な生き方をする方からは、良い刺激を受けることが多いし、自分も特化していこうという気にさせてくれます。 このような方たちはきっと未来の翻訳業を明るくするんだろうなと頼もしくさえ思います。
(o・・o)/
[2011-11-16 13:53 GMTに編集されました] ▲ Collapse | |
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Nobuo Kameyama Jepun Local time: 13:38 Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun |
aquarism Local time: 13:38 TOPIC STARTER もう少しお話を聞かせてください。 | Nov 29, 2011 |
Yamaguchiさん、そして再びKameyamaさん
ご投稿ありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。
メールでご投稿は読ませていただいていたのですが、
現在の仕事の残務処理と、翻訳が重なって余裕がありませんでした。
皆さん、このフォーラム以外のところでもお知り合い同士なんですか?
以前、登録していた翻訳者のメーリング�... See more Yamaguchiさん、そして再びKameyamaさん
ご投稿ありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。
メールでご投稿は読ませていただいていたのですが、
現在の仕事の残務処理と、翻訳が重なって余裕がありませんでした。
皆さん、このフォーラム以外のところでもお知り合い同士なんですか?
以前、登録していた翻訳者のメーリングリストがいつのまにかなくなってしまったので、
あまり同業者と話す機会がなく、知り合いの翻訳者とはこういった話題は
あまり出せず、皆さんのお話を聞けたことがとても刺激&励みになりました。
実はもう少し別の角度から皆様のご意見をうかがいたいのです。
Yamaguchiさんのご投稿の中に「専門に特化する」という一文がありました。
私も専門分野を作らなければ、作らなければと思いつつ、
広く浅くで20年やってきてしまいましたが、今から専門分野を作るにしても、
翻訳者の専門性はどの程度まで求められるものだと思われますか。
あるいはどの程度まで極めるべきだと思われますか。
とことん突き詰めていったら、もう「翻訳者」ではなく「翻訳もできる専門家」ですよね?
そういう形でしか翻訳者は生き残れないものでしょうか?
翻訳のおもしろさはいろいろな分野に首をつっこんで仕事をしながら
勉強できるところだったんですが……。
もう1つ、ご意見をうかがいたいのが、翻訳という作業そのものが
すごく簡単なもののように思われているというか、
翻訳者が「ちょっとマシな翻訳ソフト」ぐらいにしか思われていないんじゃないか、と
感じることがよくあるのですが、皆様はどう思われますか?
つい最近、某出版社から出た翻訳本の一部が機械翻訳そのままだったという
事件がありましたよね? それなりの翻訳をあげるにはそれなりの時間と労力が
かかり、それに見合ったギャラが保証されてしかるべきだと思うのですが、
「速く安く」を売り物にできるほど、翻訳って簡単な仕事でしょうか?
毎日毎日「う~~~、言葉のカミサマ降りてきてくださ~~い!」とうなりながら
翻訳している私は、やっぱり実力がないんでしょうかね?
すみません、なんだかグチのようなものをダラダラと書いてしまいました。
お時間のあるときに、ポチポチとお返事いただければ幸いです。
Kameyamaさんにご紹介いただいたブログ、チラッと拝見しましたが、
もう少し時間ができたらじっくり読ませていただきたいと思います。
実は私、福島在住なんです。
ではまた。 ▲ Collapse | | |
Nobuo Kameyama Jepun Local time: 13:38 Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun 放射能怖い派vs.怖くない派 | Nov 29, 2011 |
aquarismさん、
翻訳関連の回答は山口さんに任せるとして、小生は放射能について簡単に述べさせていただきます。
最初に、3月11日以降の1ヶ月ほどは、友人知人などに積極的に放射性物質の怖さを説いて回りましたが、今では相手から聞いてこない限りは一切口にしなくなりました。
小生は、自身のブログに以下のような記事を書きまし... See more aquarismさん、
翻訳関連の回答は山口さんに任せるとして、小生は放射能について簡単に述べさせていただきます。
最初に、3月11日以降の1ヶ月ほどは、友人知人などに積極的に放射性物質の怖さを説いて回りましたが、今では相手から聞いてこない限りは一切口にしなくなりました。
小生は、自身のブログに以下のような記事を書きました。
__________
福島原発から撒き散らされている放射性物質を巡って、その後の日本人は真っ二つに分かれてしまった。副島隆彦を代表とする「放射能怖くない派」と、飯山一郎を代表とする「放射能怖い派」とにである。さらには、親子・兄弟・親戚・友人・知人の間でも、「放射能怖くない派」と「放射能怖い派」とに別れてしまい、「原発離婚」なる新しい言葉も誕生したほどだ。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/2011/11/post-9e52.html
放射能に負けねーど(2)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
自分の場合は親子の間では幸い意見の一致を見て、全員が「放射能怖い派」であり、乳酸菌を使ったヨーグルトを毎日摂取して放射能対策に努めていますが、兄弟や親戚は「放射能怖くない派」であり、乳酸菌ヨーグルトに見向きもしません。
aquarismさんは在福島ですか。小生の場合、郡山市に親友がおり、一時期は毎年のように訪れていました。郡山市といっても、三春町に近かったので、例の滝桜も見たことがあります。また、親友に日帰りで原発に近い双葉町まで車で案内してもらった日が懐かしい…。今でも、海の青さが目蓋に焼き付いています。
では、山口さん、よろしくお願いいたします。 ▲ Collapse | | |
Mami Yamaguchi Jepun Local time: 13:38 Ahli (2008) Bahasa Inggeris hingga Bahasa Jepun + ... (正しく)イメージできるか?否か | Nov 30, 2011 |
Nobuo Kameyama wrote:
山口さん、よろしくお願いいたします。
亀山先生に振られたからには、何か書かなくてはいけませんね。
しかし、うる覚えの曲なのに、突然「歌え」とマイクを渡されたような心境です。
実は、この専門性について、私に教えてくださったのが、大学卒業して(恐らく語学がご専門)、2,3年して翻訳業の世界に入り、20年以上ご活躍なさっている方(aquarismさんと同じですね) と、亀山先生からも確か、そういうアドバイスを受けたことがあります(お忘れになっているとは思いませんが)。
その方に「yamaguchiさんに限ってそんなことはしないと思うけれど、自分の専門外(イメージが湧かない分野)の仕事をとっちゃいけませんよ」と忠告してもらい、うれしかったのですが、ふざけて「yamaguchiさんに限ってあると思いまーす!」とメールして怒らせたことでした(冗談でした(^0^))。
aquarismさんは、20年以上も翻訳されているのですから、やはり得意なものと、そうでないものがあると思われますが。 原文を読んで正しくイメージできるのが「専門」ってことではないでしょうかね。
専門用語もきちんと理解していることももちろん必須だと思うんです(私が書いて良いのでしょうか)。
専門(得意分野)だと、例えば略語まできちんとイメージしようとしますよね。
ある翻訳者の方はどこかで辞書の重みを伝えていますね。
ある方は、「現場にいるつもりで翻訳しなさい」と仰いました。 また別の方は、「現場で使えないと意味ね~んだよ」と仰いました。 分野によってイメージできるものと上手くできないものがありますよね。 また、その専門分野の書籍を一度も読んだことがないと、どういう風に訳出して良いか分からないですよね。データの読み方も分からないような分野もありますよね。
それから、「バックグランド」という言葉は度々耳にします。
ある方の話です。。。
「特段これという強い専門性などない単なる語学屋的な私からするとはたして・・・」
専門性の高いプロジェクトもありますよね。 結局、イメージできるか、できないか?ということではないかと
総じて(色んな方の意見を聞いて)感じるところです。 バックグランドがあると、未知の言葉も見つけやすいのは
事実だと思います。
大学やどこかの機関で学ばれた方も多いと思いますが((それもひっくるめて))、さらに翻訳の仕事は、
独学していかないといけない仕事じゃないかと痛切に感じます。
>毎日毎日「う~~~、言葉のカミサマ降りてきてくださ~~い!」
この心境分かります(==)。
さて、一昨日若い翻訳者(20代位)の方から、「チームに入ってくれないか?」というメールを頂きました。
きっと私が若いと思ってくださって f^^*)、そういうメールをいただいたのだと思い、うれしかったです。
その方は現在、ある専門分野の学校で勉強されているようです。
専門性の需要が高いのも事実だと思います。
しかし、今まで出会った翻訳者(翻訳者の中でも活躍されている方ばかり)から聞く話なのに、
今までこういった意見が出ていても不思議ではないと思いますが・・・やはり書きづらいことのようですね。
aquarismさんは、もうすでに別の仕事でご活躍されているかも知れませんね。 翻訳や通訳の仕事は、
地味な仕事で、いわば「縁の下の力持ち」的存在ですね。 だから、本当は表舞台でご活躍されている方がうらやましく感じることもあります。
今後もご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。。。
(o・・o)/
[2011-12-01 06:41 GMTに編集されました] | |
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cinefil Jepun Local time: 13:38 Ahli (2005) Bahasa Perancis hingga Bahasa Jepun + ...
[Edited at 2011-11-30 14:52 GMT] | | |
aquarism wrote:
とことん突き詰めていったら、もう「翻訳者」ではなく「翻訳もできる専門家」ですよね?
そういう形でしか翻訳者は生き残れないものでしょうか?
翻訳のおもしろさはいろいろな分野に首をつっこんで仕事をしながら
勉強できるところだったんですが……。
もう1つ、ご意見をうかがいたいのが、翻訳という作業そのものが
すごく簡単なもののように思われているというか、
翻訳者が「ちょっとマシな翻訳ソフト」ぐらいにしか思われていないんじゃないか、と
感じることがよくあるのですが、皆様はどう思われますか?
つい最近、某出版社から出た翻訳本の一部が機械翻訳そのままだったという
事件がありましたよね? それなりの翻訳をあげるにはそれなりの時間と労力が
かかり、それに見合ったギャラが保証されてしかるべきだと思うのですが、
「速く安く」を売り物にできるほど、翻訳って簡単な仕事でしょうか?
毎日毎日「う~~~、言葉のカミサマ降りてきてくださ~~い!」とうなりながら
翻訳している私は、やっぱり実力がないんでしょうかね?
このスレッド、興味深く読ませていただきました。そこでaquarismさんが投げかけられた上の2点(翻訳家の専門度と語学知識)について私なりに考えたところを述べさせてください。
私は大学も大学院も生粋の文科系です。その人間が、ビジネス、医学、法律をおもに仕事しています。
このような高等教育を受けたのは日本ではなく米国でです。そのため英語の専門用語はすぐ掴めても、日本でそれをどのように言うのかわからず、初めの頃は(今でもときどき)、とても困りました。
そこで疑問がおきます。これらの言葉は専門家でないと扱えないのか、と。
しかし私は自分の経験から、そうではないという結論に至りました。そこに至るまでには多くの努力が要りました。その努力をどこに傾けたか?
とにかく日本の新聞や雑誌、特にその方面の記事を暇にあかせて読むのです。もちろんネットでです。これは日本にいて高等教育を受けた方にも言えるでしょう。つまり逆の方向でやるのです。
そうすれば「翻訳もできる専門家」でなくてはならないか、という疑問には回答がでるはずです。
ヤマグチさんがおっしゃったように『イメージできるか』という点は非常に大切ですが、年月を重ね、このようなメディアから学ぶことによって、それは養えるというのが私の信念です。
ですから、純粋に文科系人間である私には、純粋の技術翻訳は出来ませんし、『武士は食わねど高楊枝』ではありませんが、他人の土俵で恥をかくようなことはしないというのが私の誇りです。そして永年ProZに食いついており、最善の努力で仕事をしていれば、食えるだけの仕事は必ず来ます。
閑話休題。
”某出版社から出た翻訳本の一部が機械翻訳そのままだったという事件がありましたよね?”そのことは初耳です。文学翻訳ですか、それとも技術方面ですか?
たぶん後者でしょうね。ですが、それを聞いて思うのは(そのいずれにせよ)、それは今日の社会一般の語学レベル (illiteracy) の低さをさらした事件だといえるのではということです。英語でも原文の文学性(文学文献であるとないとにかかわらず)を識別し、その著者の文章力に合わせた翻訳が出来るのが理想ではないでしょうか(もっとも文章の下手なひとは日米双方にいっぱいいるので、あんまりそれに忠実にするとこちらが批判されてしまいますが)
私の翻訳家精神の骨髄は、専門知識もそうですが、日米両語で相当の表現力を保持していることが大切だという点です。どちらも努力なくては達成できないことですので、一にも二にも切磋琢磨するしかないと思います。
石の上にも3年といいますがaquarismさんには20年の実績があるのですから、おおいにマーケティングなさり、顧客ベースを積み上げてゆかれるとよいと思います。 | | |